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ターコイズヒップ、ケンジくん追悼

2024-03-11

新潟の個性的な音楽ユニット、ターコイズヒップ。
素晴らしいギタリストであり、アーティストであるケンジくん。
いつも新潟に行った時は何年もずっと楽しい時間を一緒に過ごしたが、残念な事に去年の秋、この世界から旅立ってしまった。

出会いはMtデリシャスの時に、イヴェントを開催してくれた新潟のファンの人の知り合いのような感じでそこに出ていたのだが、ヴォーカルのミューちゃんと2人で面白い音楽をやっているなと思い、話すようになり、その後は毎年新潟に行った時には一緒にライイヴをやるようになり、そのうち彼らの家にも泊まったりもするようになった。

初めて家に行ったのは5〜6年前だったか、その時ケンジくんから白血病になって、あと2年の命と聞かされた。
入院をして抗がん剤などの治療をすればもっと長く生きられるという事だったが、彼は2人で暮らし、音楽をやりながら2年楽しく生きることを選んだのだった。死に関して、自分ははっきりとした肯定的な考えがあるのだが、その時は言えなかった。

その後はもういつどうなるのか、覚悟は決めていたが、気づけば3年経ち、4年経っても一緒にライヴをやることができた。
医者も驚いていたようで、2人で音楽の力はすごいねと言ったものだった。

もしかしたらそんな日々が続くのかもしれないと思ったりもしたが、去年の春に行った時には車椅子になり、夏には酸素吸入をするようになってだいぶ辛そうではあったが、それを見せないようにライヴを楽しんでいた。

歩けなくなった時に、新しい曲ができたら俺もギター弾くからレコーディングするのはどう? と言ったらとても喜んでくれた。夏に行った時には完成したらライヴも一緒にやろう、曲ができたら送ってねと言ったが、なかなか曲は届かず、そして悲しい知らせが届いた。

奥さんでもあるミューちゃんに予定通りレコーディングしようと提案し、送ってもらった音に合わせてギターを弾いた。ベースを弾いてくれたのは新潟が地元である、安全バンドの長沢ヒロさん。子供の頃からのヒーローだったヒロさんともこういう形で初共演できるとは思わなかった。

ケンジくんのギター、アレンジなど、未完成だったと思われる部分もあるが、無事ミニアルバムはできた。
曲の中でケンジくん、ミューちゃん、そしてヒロさんと俺、4人の音が仲良く絡み合っていて感慨深い。

そしてもう一つの約束、ライヴも4月6日に予定通り行い、ケンジくんももちろん参加するということで、4人が一つのグループのように新しい曲を演奏する、最初で最後のこの貴重なライヴ。

みんなでケンジくんの新たな旅立ちを祝福したいので、良かったらぜひ参加してね。

 

コメント

1.お悔やみ申し上げます

何をどえしても時間は有限ですね。ケンジさんは一生懸命生き抜いたのだと思います。ケンジさんの想いを形にするシャケ様の優しさに感動です。私は健康ですが自分がそうなったらどの様な選択をするのか考えさせられます。私の友は大変な治療をして闘ってます。どちらも正解だと思います。時間は戻らないので自分も毎日悔いなく生きて行こうと改めて思いました。ライブ頑張って下さい。合掌

明日香 2024/03/11 16:00 

2.お悔やみ申し上げます

いちばん大好きなパートナーとずっと一緒に居れて、いちばん大好きなギタリストshakeさんと出逢い、歌い、伝え合い、素晴らしい生き方だと感じます。上手に表現できませんが、難病に立ち向かい、R&Rなど根性で突き抜けて、ケンジさんお疲れ様でした。応援してます。

はじめ 2024/03/12 14:51 

3.合掌

いつだったか、幻想的な隧道(トンネル)でのshake。あそこに案内し、撮影してくれたのは、ケンジさんだったかと記憶しています(違ってたらごめんなさい)。音楽とともに、精一杯自分らしく生きることを選び、人生を卒業されたのですね。残した音楽を、shakeやヒロさんが完成させてくれて、きっと喜ばれていることと思います。追悼ライブ、ケンジさんに届きますように。

MIHO 2024/03/16 07:55