ピンクフロイドとワールドカップ、レイナ追悼の日々

2022-11-28

長野、名古屋、神戸、どの会場も今回のスペシャルであり、サントラ盤「雲の影」を聴きにたくさんのお客さんが集まってくれて、喜び、そしてレイナ追悼の時間を盛大に共有してくれた。

原始神母のバンド名のもとにもなっている、最重要な曲である、Atom heart mother〜原子心母。
フロイドトリビュートを始めた大きな要因の一つにこの曲をライヴで演奏したかったからというのがある。

もう２０年以上前、レイナを知って初めて家に呼んで、こういうことがやりたいと聞かせたのがAtom heart motherだった。
それが数年後、Mtデリシャスになり、やがて原始神母になってAtom heart motherを毎年演奏するようになった。
思い出すとそういう始まりだったが、最後に各地で彼女の声を愛する人たちの前で一緒にこの曲を演奏することができたのは良かった。

最初のギターソロの後、オルガンだけが会場に静かに響く中、聴いたレイナの声、一緒にハモった麗香、最後はバンド全体が炸裂して、喝采。
どれも心に残るシーンで、いつも素晴らしかったレイナの思い出とともに忘れがたいツアーになった。

彼女がいなくなった穴はとてつもなく大きく、一時はツアーができるような気分ではなかったし、バンドそのものも続けられるのかと思った時もあったが、みんな頑張ってツアーをやり、お客さんも一緒にレイナに感謝を捧げることができたのは本当に良かった。おまけにワールドカップもあって、感情がジェットコースターのような毎日だった。

原始神母、残すは年末の大阪と六本木。
オーケストラが入るし、バンドの形、プログラムも少し変わる予定。

次はDiamond Shake。
今年は最後まで気が抜けない。

Photo by N.Shikai at Nagoya,S.Tokuda at Kobe